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vol.20 「快適な眼鏡」を諦めず、追及していきませんか

掲載コラム(Wink)

眼鏡の掛け心地を決めるのはフィッティングだけではありません。
眼鏡のサイズ、素材、太さや重さ、鼻当ての形状、ギミックなど色々な条件が合わさり、掛け心地の良さへと繋がります。
まずフィッティングですが、基本的に眼鏡は鼻と両耳の3点で支えています。耳の位置は左右で違いますし、頭の形もきれいな真ん丸ではありませんので、テンプルや鼻当てをちょっとずつちょっとずつ曲げていき、その人に合わせて調整をしていきます。
しかし、細かくフィッティングしても、どうもしっくりこない…それはもしかすると眼鏡のサイズが合っていないのかもしれません。お顔の幅に対してフレームが大きい、小さいと調整にも限界があり、ズレや痛みなどに繋がります。
そして素材ですが、眼鏡のテンプル(つる)が細い方が締めつけが少なく、楽に掛ける事が出来ます。日本製のメタルの眼鏡はチタンが主流です。チタンはとてもしなりがあり、強くて軽いのでフィッティングがしやすく、金属アレルギーを引き起こしにくい、生体適合性が良いのが特徴です。
しかし、太いテンプルでも丁番(フレームの横にあるヨロイとテンプルの接合部分)がバネや板状になっていて、圧力を逃がす工夫がされているものもありますので、ボリュームのあるセルのテンプルでも圧迫が軽減されます。
デザインと掛け心地、度数が合ってはじめて「快適に掛けられる眼鏡」と言えると思います。
眼鏡のデザイナー、職人、レンズメーカー、僕たち眼鏡店員も、その「快適」を目指す気持ちはひとつです。
令和3年Wink9月号掲載

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