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vol.29 仕入れだけにとどまらない、貴重な対話と空間と。

掲載コラム(Wink)

やっと今年春からの参加を再開できた、春と秋の年2回東京で開催される眼鏡の展示会。日本メガネベストドレッサー賞(1988〜2020)という、芸能人が受賞していた‥アレです。
コロナ禍で3年ほど行けず、その間は店にサンプルを送ってもらって仕入れをしていましたが、そうなると安定のデザイン・カラーでまとまり過ぎてしまうんですよね‥。冒険できないというか。
それが実際に東京に行って、メーカーの説明を受けながら新作を目にすると、自分が感じとった事と違う角度からも着眼ができて、その新鮮さを福山に持って帰りたくなります。
やはり国内でのトレンドの発信地は東京ですので、メーカーの話は耳に入れておきたいというのもあるんですよね。
そして、仕入れの基準はそれぞれだと思いますが、僕の基準は“絶対誰かに似合って、絶対気に入ってもらえそうな眼鏡”です。
掛けごこちや調整のしやすさはもちろん、性別や年齢層、顔の造作、大きさ、肌や髪の色、これを好むファッションのジャンル‥それを熟考しながらの仕入れは本当に楽しい時間です。
近年眼鏡ユーザーは増えているといえど、眼鏡はまだまだ特別なものではないでしょうか。その特別なものを求められている。絶対に失敗してほしくないし、気に入って快適に使ってほしい。
そのためにはその前段階の仕入れにも力が入ります。力が入りすぎて、つい自分の好みに偏りがち‥なんて事にならないよう、いかにそこを客観的に考えバランスよく仕入れるか、キャリアが長いからこそ、見落とさないでいたいですね。
令和5年Wink12月号掲載

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