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vol.16 「男女兼用」は眼鏡に対する最高の褒め言葉です。

掲載コラム(Wink)

時々、「この眼鏡は男性用ですか?女性用ですか?」ときかれることがあります。
実は、基本的に眼鏡に明確なメンズ・レディースはありません。色、サイズ、デザインで男性向き、女性向きというだけです。(年代も同じです。)ですので、デザインや設計が計算し尽くされた眼鏡は老若男女どなたが掛けてもしっくりくるのです。そして、一人一人顔の大きさ、目鼻立ちも違いますので、同じ眼鏡でも掛ける人によって違って見えます。
今回は、写真ごとに男女同じ眼鏡を掛けていますが、同じ太さのフレームでも、色が違うとボリューム感も違って見えます。ちょっと太めのセルフレームですが、形とサイズ感が絶妙で、色が濃いと印象が強くなり、骨格がしっかりしている男性向きになります。色が薄いと顔馴染みがよくなりますが、太さとカラーが相まってファッション性がより高まり、女性でも掛けられます。〈写真上〉
丸眼鏡は、男性が掛けるとクラシカルに、女性が掛けると柔らかく可愛らしくなり、醸し出す雰囲気に違いが出ます。こちらの眼鏡はまん丸ではなく天地幅を僅かに短くしていますので、海外の人に比べて顔幅が広めの日本人の骨格に合う丸眼鏡です。〈写真中〉
そして、フレームが細くデザインが凝っている眼鏡も、色が全く違う事により、男性女性どちらにも寄りすぎていないファッション性が生まれています。同じ眼鏡でも、掛けた人の顔や目の大きさの違いで、フレームのサイズ感も違って見えますよね。〈写真下〉
「男女兼用の眼鏡」その言葉の背景には、日本のデザイナーの高いセンスと緻密な設計、職人の確かな技術を感じずにはいられません。
令和2年Wink9月号掲載

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