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vol.09 眼鏡の掛け心地のカギを握る、鼻当ての話

掲載コラム(Wink)

いよいよ年の瀬ですね。今年最後のコラムになりました。
今回は眼鏡について普段当たり前に思われていた、もしくは「これってどうしてこうなの?」と思われがちな〝眼鏡の掛け心地〞について触れていきたいと思います。
眼鏡の掛け心地の良し悪しは、調整具合をはじめ、素材、大きさ、ギミック等、要因は色々ありますが、その一つにお鼻に当てる部分(鼻当て)の形状があります。この形状は大まかに三つのタイプがあります。
最も一般的なのがクリングスタイプ(写真上)。鼻に対して調整が利くので、どんな鼻でも合わせる事ができます。素材も、スタンダードなプラスチック、滑りにくいシリコン、デザイン性重視の金属など多様性があります。
セルフレームには鼻盛りタイプ(写真中)。もともと眼鏡と一体化していますので調整はできませんが、見た目はスッキリしています。鼻で支えている感じがしにくいのも◎です。クリングスパットが窮屈に感じる方には向いています。
そして、最近注目を浴び始めたのが一山タイプ(写真下)。明治維新の頃、つまりまだ鼻パットがなかった時代、欧米人の鼻の高さに合わせた眼鏡では日本人に合いませんでした。そこで鼻と眼鏡が密着するよう工夫して生まれたのがこの形状です。昭和の初め頃までは、この一山タイプの眼鏡が多かったようです。こちらも調整はできませんが、ご自身の鼻に合えば、とても楽に掛ける事ができます。そして何といっても見た目が洗練されていて、おしゃれです。
眼鏡を選ばれる時、鼻当てにも注目してみて下さい。
鼻当ては掛け心地にも、その眼鏡の個性にも繋がっていると思います。平成30年Wink 12月号掲載

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