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vol.27 無関係のようで繋がっている、眼鏡と絵本と僕と

掲載コラム(Wink)

僕は絵本が好きで、時々手に取って見ています。色づかい、分かりやすい言い回し、見事な起承転結、そして何よりもサラッと描いているようでちゃんと構図を計算している絵は、もはや美術ではないでしょうか。
絵本と眼鏡は全く違うものですが、作品として共通項があるなと思っていて、それは『決まった枠組みの中で、いかにして人の興味を惹き付けるか』という点です。
眼鏡はもともとレンズ2枚にテンプル2本という形状が決まっていて、デザイナーはその条件の中でいかに新しいものを生み出すか思案しています。
絵本も、ページや文字数、内容も子供に理解しやすくという中で、新しく面白いものを…と、どちらにも作品の“枠”が存在しているように感じます。
眼鏡は、新作が出る度に「あぁ、今回はあえてここを広くして抜け感を出しているんだな」「前もあったような形だけど、ボリュームを持たせているところが今っぽいな」など、デザイナーの意図を自分なりに解釈しています。
僕も今は全然描いていないのですが、子供の頃絵を描くのがとても好きで、暇さえあれば(厳密にいうと授業中も…)ずっと描いていました。
絵を描くことは今の仕事と直接の関係はないけれど、顔に対してのバランスや色の印象など、“もっとこうすればこう見える”は、感性として間接的には活かされているのかなと思います。
絵が好きでも、「デザインを設計する方ではなく、その人に合うバランスの眼鏡を提案する方が好き」このふたつは、遠くても決して別物ではないと思っています。令和5年Wink6月号掲載

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